やさしい義眼のつくりかた How to make artificial eye and prosthesis

顎顔面補綴という仕事を通じて身につけた義眼やエピテーゼの製作技術やその背景をご紹介。 あまり広く認知されていない技術ですが、どこかで誰かの役に立てればいいですね。 フィギュアなどの趣味にも生かせるように、なるべく特殊な材料や 道具を使わない方法も お伝えできればと思います。 How to make artificial eye and prosthesis.

How to make artificial eye and prosthesis.

左手デバイス

 日常的に3Dデザインの仕事が増えて、これはこれでどこでもできる仕事なので、来るべきノマド生活の一助にもなろうと大事にしています。

 いわゆるパソコンとネットがあればどこでも仕事ができる・・・的な。

いちばんいいのは仕事しなくても、好きなことやって生活していければそれがいちばんいいんですけどね。

 わたしの場合、長年の貧乏性が染み付いているので、何かやっとかないと落ち着かないもんで。

さすらいのエピテーゼ職人として諸国行脚しながら、3Dデザインで収入も確保してってのが楽しそうな気がしている。家人には顰蹙を買うでしょうけどね。


 最近陰でよく言われているらしい・・・・
あの人は歳の割になんでそんなデジタルとかパソコンに詳しいの?

直接いわれることもそういえば時々ある。

 ふとした時にどっかの鏡とかに写っている自分の姿を見ると、「だれ?あのじじい?」とじぶんでもはっとするときがありますもんね。

 そんなジジイがゲーミングパソコン抱えてなんか色々やっているのは、傍目には珍しいのかも。

パソコンゲームは全くやらないけれど、3Dデザインソフトが動くパソコンというと必然的にゲーミングパソコンになってしまうんで、パソコン自体も若づくりでいろんな色の光が眩かったり起動音が無駄にかっこよかったり・・・

 パソコン導入したらそういった無駄な光や音を設定から消すところからいつも始めます。

 最近買ってみたのが左手デバイスとよばれるもの。

以前から3Dマウスは左手デバイスとして、もうこれがないと生きていけない体になっていますが、さらに・・・


IMG_8492

こういう9個のキーパッドがついたミニキーボード。

右側の丸いのが3Dマウス。
3Dデザインやるにはむこれがないとやりたくないレベル。

ただ、難点は重い・・・

使用法からある程度の重さがないと使いにくいのはわかってるんですが、飛行機に乗る時に手荷物として持って行くと必ず保安検査で引っ掛かります。

 今回さらに左手デバイスとしてミニキーボードを買いました。

例のAmazonで2千円ちょっとだったので、ダメ元でいいかと。

 歯科用のデザインソフトで使うようプログラムをしましたが、なかなか便利です。

いまのところやっているのはソフトの起動と、必要なフォルダをワンクリックで開けるようにしています。

デザインソフト内では、オブジェクトの表示非表示の切り替えが小指一本のワンクリックでできるようになったのがすごい楽。

 そのうち右足デバイスとか左足デバイスとかやりそうな気がする。

ただ、この道具を一式持って回るのはやはりしんどくなってきました。

パソコンはなるべく電源も含めて軽くなるものを選んでるのですが、やはりみんなまとまるとそれなりのカサと重量になります。

 でもこういうのを持って回らなくなると、一気に体力落ちるんでしょうね。

そのミニキーボードですが、写真でご覧のように派手に光っています。

もちろん設定で消せるのですが、まだ使い慣れていないのであえてまだ消していません。

9個のキーをワンセットに、6セットまでプログラムできて、どのステージにいるかはこのライトの色で判断するんです。

 そんなわけでまだ今のところは光らせたままですが、やはりはたから見るといろいろいわれていることでしょう。 気にせんけど・・


せっかくなんでリンク貼っときます

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旅立つおっぱい

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 しばらく頭の中に引っかかっていた仕事。
いつまでも納期を伸ばすこともできないし・・・ということでここ3日ほど集中して仕上げた2個のおっぱいです。

 そういえばこのおっぱいが自社開発製品の最たるものかも。
乳房の作り方や形、材料、さまざまなことをこの20年間やってきました。

最近さらに変えたのがシリコン。
どうしても揺れるおっぱいが作りたいという、欲望だか願望だかわからないことを漠然と目標に開発してきたものです。

 ここ数年はほぼ完成形かなと思えるところまで来ていましたが、それでも細かい不満点があって。

できればもっと柔らかいものも作り出せるシステムにしたい、まだまだ残る小さい気泡が入らないようにしたい・・・

 このシリコンを開発するために、家の中サンプルや試作品のシリコンで溢れかえっています。

そんなこんなで、余命幾ばくもないこの頃になって、ほぼ満足のいくシリコンができたような気がしてます。

気がしています・・・というのはやはりそれをどう使って引き出すかというのがまだ残っているからです。

 シリコンが変われば粘稠度が違ったり、色が違ったり・・・もちろん重合時間とかも変わります。

さらに欲張ってシリコンの調合や組み合わせでいろんな柔らかさが作り出せるようになりたい。

・・・そんなこんなが、なんとなくこの3日で光明が見えてきました。

写真の2個のおっぱいは国外からの注文ですので、もう飛行機に乗ってる頃でしょうか。

・・・ただ・・・問題があって・・・

もうそろそろ仕事する気力体力が少なくなってきてるんですよね。

そろそろバトンタッチを考えて、というかそういう方面で動き始めています。


自社開発製品 その2

自社開発製品といいながら販売する気は全くないのですが、ほぼ自分の趣味98%です。

じぶんでデザインしたものが、ちゃんと使える形で一点からできてくるってものすごく可能性を感じます。

 義眼用の小さなフラスコを探すのにどれだけ苦労してきたことか・・・

今となっては自分な好きな形で好きなように作れてしまう。

 試作第一作目もそれなりによかったのですが、現物を見るとまたいろいろ改良点やら見えてきて夢が広がります。

息子も送料を浮かそうと相乗りしてくるので、サイクルは早いですがフラスコの改良版をまた外注に出しました。

同じくステンレスで3Dプリントしてもらうのですが、材質的に無駄に丈夫すぎるのを実物を手に持つと感じます。

少し肉抜きしてついでにロゴ入れて、さらに開きやすいようにスリットを追加。
あとあとの掃除のしやすさや石膏のこびりつきにくさを考えて、普通に見ると誰も気づかないような地味な改良を加えました。

たぶんできてくるとうれしくて、使うのがもったいなくなるのかもしれません。
また追加注文するんやろな・・・


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顔面補綴マニュアル  やさしい義眼の作り方 How to make artificial eye
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村井 さむ

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日本でのプレッシャーを逃れフィリピンに移住してはや10年、まだ生きてます。やさしい義眼の作り方

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